こんにちは。
一卵性双生児妊娠中、29週目の桜です。
妊娠生活も後半に入ってきて、大きなおなかと睡眠の浅さ、お腹の張りや低血圧に翻弄されながらも妊婦生活を楽しんでいます。
今回は現在私が服用している3つの薬のうち、スピラマイシン錠について記載したいと思います。
トキソプラズマという寄生性原生生物(寄生虫)により起きる感染症対策のお薬のお話です。
最初の簡易検査結果を聞いたときは、
寄生虫!?
お腹の子たちへの影響は??
薬の副作用が出たら怖い!
と闇雲に不安になり、自分の食生活を悔んだりもしました。
その後の詳細結果では妊娠以前の感染の可能性が高いため、胎児への影響は少ないと診断されましたが、主治医と相談し、心の平穏を保つためにも出産まで継続して薬を服用することに決めています。
同じように不安に思われている方の参考になれば嬉しいです。
★現在服用中の薬★
・スピラマイシン錠
・フェロ・グラデュメット錠105㎎
・ウテメリン5㎎
トキソプラズマ症とは
トキソプラズマ症は、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)というアピコンプレクサに属する一属一種の寄生性原生生物(原虫)により起こされる感染症である。
NIID国立感染症研究所 トキソプラズマ症とは PUBLISHED: 2012年12月13日
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/chlamydia-std/392-encyclopedia/3009-toxoplasma-intro.html
宿主である猫の糞や十分に加熱されていない肉類からの感染などが多いようです。
ただ、世界的にみると人類の1/3以上が感染しており、健常者は症状が顕著化せず、生涯にわたって保虫者になるといわれています。
ただ、胎盤が好きな寄生虫のため、妊婦が初期感染をすると胎児に影響がでるそうです。
妊娠中の女性が感染することにより起こる先天性トキソプラズマ症は、死産および自然流産だけではなく児に精神遅滞、視力障害、脳性麻痺など重篤な症状をもたらすことがある。
NIID国立感染症研究所 トキソプラズマ症とは PUBLISHED: 2012年12月13日
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/chlamydia-std/392-encyclopedia/3009-toxoplasma-intro.html
猫は好きだけど飼っていないし、最近は戯れてもいないので、
やっぱり食生活かなぁと反省しました。
生肉も生魚も大好きだったからなぁ・・・。
検査内容・費用
1回目の血液検査
妊娠8週目に行った血液検査でトキソプラズマIgM(トキソプラズマ抗体)で陽性(+)と診断されました。
ただ、この審査結果だけだと、感染時期の特定までできないため再度改めて血液検査をすることに。
職場近くの評判のいい産婦人科に通っていたのですが、そこの産院では陽性の人が出ることは少ないらしく、先生の説明も文献を読みながら適当に端折って行われました。
脳性麻痺や障害、流産などリスクの説明ばかりでとても怖い思いをした記憶があります。
リスクの説明は大切ですが、もう少し伝え方があるよなーと今では思ってしまいます。
この時点で、MD双胎は受け持てないことも伝えられ、近くの大学病院に転院することになりました。
血液検査の費用:10,000円
(妊婦初期血液検査なのでHIV他の項目も含まれています)
2回目の血液検査
大学病院に転院後改めて採血。今度はトキソプラズマIgG抗体アビディティを測定します。
トキソプラズマIgG抗体の結合力(Avidity)を測定することによって、感染時期を特定できるそうです。
Avidity Index値(AI) | 判断基準 | 感染時期 |
AI<0.40 | 低 | 20週未満感染の可能性あり |
0.40≦AI<0.50 | 中 | |
0.50≦AI | 高 | 20週以上前に感染の可能性あり |
私のトキソプラズマIgG抗体アビディティは0.55
検査を受けたのが10週目だったので、妊娠前の感染の可能性が高いことが判明しました。
主治医曰く、この数値ならばスピラマイシン錠を服用しない人が大半だとのことでしたが、服用するデメリットは母体の肝機能のみとのことでしたので、お守り代わりに出産まで服用することにしました。
血液検査の費用:20,000円
服用中のスピラマイシン錠詳細
名称:スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」
独立行政法人医薬品医療機器総合機構 スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」
効能:先天性トキソプラズマ症の発症抑制
用法・用量:1回2錠 1日3回経口摂取
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6419006F1024_1_02/
薬を飲むメリット・デメリット
メリット
- 胎児を守ることができる
- 心理的な負担の軽減
デメリット
- 副作用(アナフィラキシーや腹痛・肝機能障害)
- 金銭的な負担(薬代金及び診察ごとの処方箋料)
私にとってはメリットがデメリットを上回っていたので、スピラマイシン錠を服用することにしました。
今のところ身体的な副作用は感じていません。
薬代を計算したところ、一回(2錠)の薬代は約150円でした。院内処方か否かで変わってくると思いますので、ご参考程度に。
まとめ
- トキソプラズマ症は過熱が十分ではない肉類をたべること・猫の糞などから感染する。
- 健常者は感染しても重篤化することは少ないが、妊娠中に初感染すると胎児への影響がでるケースがある。
- 検査費用は約30,000円(私のケースです)。
- スピラマイシン錠を服用することによって胎児への影響を抑えることができる。
薬の服用はお金も手間もかかるけれど、子どもたちの健康には変えられないため、服用を続けています。
私の主治医も言っていましたが、妊娠前の感染の可能性が高い場合、スピラマイシン錠を服用しないという選択肢もあると思います。
ご自身にとって、納得できる形で妊婦生活を楽しんでください。
私の経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
ご拝読いただきありがとうございました。
出産後、落ち着いたら生肉食べるぞー!!
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