ついに双子に会える日です。
前日の21時から絶飲食だったので、早く手術が始まらないかなぁと思っていたのですが、本当に30分前倒しになりてんてこ舞いになりながら手術室へ向かう羽目になりました。
バタバタした出産当日の記録です。
スケジュールを表にまとめたものはこちらにあります。
スケジュール
・5:40 起床
薬を飲まなくていいって久しぶりだなぁと思いながら起床。
・6:00~7:05 NST
最後のNSTです。
右子起きず長時間になりました。
・7:10 シャワー
最後に浴びたいというわがままが叶いました。
よかった。
手術着や弾性ストッキングを身に着けます。
・8:10 点滴
リンゲル液の投与が開始されました。
管理入院後も点滴は回避してきたので、一気に不自由になった気分です。
・8:20 血圧 検温 酸素濃度
血圧 86/47
体温 37.1℃
酸素 96%
血圧が低いので麻酔科の先生に申し訳ないなぁとおもいながら、緊張して血圧上がればいいなと願掛け。
・8:35 回診
よろしくお願いいたしますとお伝え。
空腹なので早くしてくださいと笑っておきました。
こんな悠長なやり取りができるのはここまででした。
10:00ごろ バタバタの手術前
看護師さんがいらっしゃり、手術時間のことを聞いていますか?と確認がありました。
11:00と答えたところ、10:30に早まりましたとの回答。
いわしさんがその時間に来るはずですが、タイミングによては会えないかもしれないとなって大混乱。
そのまま子ども達の心音確認を行っていたのですが、看護師さんも慌ててしまい中々心音が確認できず。
先生の腹部エコーの時間が取れなくなってしまうので、心音確認はなされないまま腹部エコーへ。
先生も「手術が早まることは今までなかったのに!」と焦りながら最後のエコー。
結局右子が最後どういった状態でいたのかも聞けず仕舞いで車いすに乗せられ手術室へ。
いわしさんはギリギリ間に合ったので顔は見られたのですが、あまりにも時間がなく
行ってらっしゃい
行ってきます
という簡単な会話とカメラの受渡のみで終わってしまいました。
看護師さん達といわしさんに少しでも会えてよかったですねーとお話しながら手術室へ。
手術前にお手洗いも行けなかったのが心残りでした。
10:30 いよいよ手術
双子用の保育器と一緒にエレベータで手術室があるフロアに到着後、手術台に自ら横になります。
麻酔医の先生や手術看護師の方からご挨拶があったのですが、慌ただしすぎて正直名前は憶えていないです。
ただ、麻酔医の先生が無愛想な方で色々説明をしてくださるのですが、声が小さかったり違うところを見ながら説明していたりで何も聞こえず。
枕もとの看護師さんが補足説明をしてくれるのでなんとかわかるレベルだったのが地味に嫌でした。
背中に刺す麻酔は、部分麻酔を含めて打つときに生理的に少し動いてしまいますが、看護師さんや麻酔医の先生が上手く対応してくださるので問題はありませんでした。
エビのように丸々のが辛いという声も聞きますが、私はあまり苦しくはなかったです。
麻酔が効いてきたらすかさず尿管を入れられたのですが、あまり麻酔が効いておらず何とも気持ちが悪い感じでした。
この間に仰向けに寝かされ、下半身が見えないようにタオルで視界をふさがれました。
その後、今回の麻酔の説明。
上記内容の説明があった後、金属の棒で上半身からお腹~下半身を触られ感覚をチェック。
確かにみぞおち以降の感覚がなくなっていましたが、左足に違和感がありそれを指摘。
まっすぐになっているので実際には問題がないが、麻酔の作用で感覚がおかしくなっているという回答でした。
それからは主治医ともう一人の産科の先生で手術開始。
あっという間すぎて、正直怖いと感じている暇がなかったです。
ついに双子誕生
手術開始からものの10分程度で長女の左子が取り出され、その1分後に次女の右子が誕生。
手術室に反響する二人の産声があまりにも大きくて、肺機能が正常なのか心配していた私は他の手術室から聞こえてくる声なのかと思ってしまいました。
主治医が笑って元気だねーと言ってくれて、初めて我が子の泣き声だと認識。
肺に問題はなさそうだとわかったので安心して泣いてしまいました。
看護実習生2人が双子の肺水を抜いてくれたり、母子のハンドタグをつけてくれたりしていたようです。
私は安堵感と麻酔、出血によりうつらうつらとし始めていたので、お腹を閉じてくださっている最中、4種類くらいの夢を見た記憶があります。
あと、肩のタオルが外れており寒いなぁとずっと考えていました。
お腹の縫合は先生方の手際がいいため思いのほか早く終わり、身体についた血などのふき取りも手早く処理していただけました。
全ての手術が終わった後は、病室で使用していたベットに移され病室まで移動。
ロビーでいわしさんに会いねぎらってもらった後、病室へ。
ここでの会話も私は疲れているし、いわしさんは慌てているしで何とも簡素なものになってしまいました。
病室に帰ってきてから
ようやくひと眠りできると思ったのですが、15分30分1時間と血圧と酸素濃度、体温のチェックがあり中々眠れません。
病室に帰ってきた段階で右足首が動かせるようになっていたのですが、左足の違和感がぬぐえず、ずっと気持ち悪い感覚があって不快でした。
なまじ上半身が動き、産後ハイにもなっているので、少しでも眠ればいいものの出産報告やいわしさんとの連絡を行い、今思えば無駄に体力を消耗していました。
子ども達の状況
右子は出産時から2,000gを切っていること、低血糖の症状がみられることによりNICU行きが決まっていたため、術後すぐの面会のみで終了。
看護師さんが気を利かせて2ショット写真を撮ってくれたのが嬉しかったです。
左子は2回目の面会の時に少し母乳も飲んでくれました。
この子は母児同室ができるんだ!と嬉しく思っていたのですが、夜に小児科の先生が訪ねてこられ、いままで頑張て来たが低血糖の症状がみられるとのことで、NICU行きに。
もっと面会を望み、母乳を与えていれば低血糖にならなかったのではと自分を責めてしまいましたが、冷静になって考えると全く自責の念を抱かなくてよかったのにと思います。
胎盤確認
バースプランに胎盤を見たいと記載したため、夕方助産師さんが胎盤を持ってきてくれました。
実物を見るまで胎盤のイメージが湧かなかったのですが、実際に対面してみると大きなレバーという印象。
単体の場合、500g程度の大きさらしいのですが、私の場合900~1,000g程度あったようです。
MD双胎の特徴である、1つの胎盤から2本の臍帯が出ており羊膜も分かれているのを説明してもらい、今まで本や図での説明が本当だったと感動しました。
ビニール袋越しですが、胎盤、臍帯全体を触らせてもらい、双子を守り育ててくれたことに感謝しました。
搾乳開始
人が訪ねてくる合間合間にうつらうつらはしているのですが、中々眠れなくて困っているところ、看護師さんから搾乳をするか確認がありました。
このまま眠れないだとうと考えて、3時間ごとの搾乳をすることに。
最初は寝ながらなので、搾乳機を付けても中々うまくとれず、大切な初乳を何度か無駄にしてしまいました。
搾乳量については、後日改めて記事にします。
痛みについて
当日は麻酔も効いているため、手術跡の痛みは感じることがなかったです。
ただ、後陣痛が痛い!
子宮も大きくなっていたので戻りが悪く、収縮剤をMAXで投与されていたのも痛かった原因かもしれません。
定期的にやってくる後陣痛には麻酔が効かないため痛み止めを点滴で入れてもらう処置になるそうなのですが、日勤の看護師さんに痛み止めも使える頻度が限られているため、ある程度が我慢したほうがいいと言われていたため、律儀に我慢。
お腹チェックの際に痛くて声を上げたら、そこまで我慢しなくていいんですと怒られました。
何を信じていいのかわからなくなりましたが、熱が上がったら痛み止めを点滴してもらう方式に変更したことで数値化できて大分楽になりました。
その他の痛みはなかったのですが、麻酔で左半身の感覚がおかしいこと、尿管が気になることなどがマイナスの印象として残っています。
仰向けに固定+術跡にアイスノンが重たく感じ、アイスノンよりも重い双子に耐えていられたのにと思って笑ってしまいました。
まとめ
- 手術時間が早まったので、恐怖を感じる間もなく手術が開始し終了した
- 双子の産声を聞き、肺機能が正常であることに安堵して泣いてしまう
- 右子は低体重+低血糖でNICUへ
- 左子は日中頑張ていたが、夜に低血糖でNICUへ
- 初日から搾乳を開始
- 痛み止めは我慢せずに使用したほうがいい
主治医も看護師さんも慌てるほどにてんてこ舞いな手術でしたが、怖いと感じる間がなかったため、私にとってはよかったのかなぁと思っています。
当日は後陣痛の痛みと熱、身動きができない状況の中、同日出産した経腟分娩の妊婦さん達が自由に動き回ったり、ご飯を食べたりしているのを聞いて、次の妊娠があれば帝王切開はもう嫌だと思ってしました笑
私の経験がどなたかの参考になれば嬉しいです。
ご拝読いただきありがとうございました。
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